我が国には、豊かな自然風土や歴史に根差した多様な食文化が存在しており、文化庁では、その中でも特に歴史性のあるものを文化財として登録する取組を進めています。
一方で、全国各地には、比較的新しいものであることなどを理由に文化財として登録されていない食文化であっても、世代を超えて受け継がれ、長く地域で愛されてきたものが数多く存在しています。
本事業では、そのような食文化を「100年フード」と名付けるとともに、地域の関係者や地方自治体が100年続く食文化として継承することを宣言する「100年フード宣言」の取組を推進していきます。
- 100年フード
認定基準: -
- 下記の①~③を全て満たす食文化を「100年フード」として認定します。
- ①地域の風土や歴史・風習の中で個性を活かしながら創意工夫され、育まれてきた地域特有の食文化
(全国一律の食材や加工食品ではなく、地域に根差したストーリーを持つ食文化) - ②地域において、世代を超えて受け継がれ、食されてきた食文化
(単に一人、一店による料理ではなく、地域の広がりの中で、二世代以上に渡って継承され現存する食文化) - ③その食文化を、地域の誇りとして、100年を超えて継承することを宣言する団体が存在する食文化
- 部 門:
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- ①伝統の100年フード部門 ~江戸時代から続く郷土の料理~
- ②近代の100年フード部門 ~明治・大正に生み出された食文化~
- ③未来の100年フード部門 ~目指せ、100年!~
- 応募団体:
- 地方自治体、協議会、食関連団体、観光協会・DMO、民間団体等 ※個人からの応募は不可
- 応募要件:
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- ・1団体1件の応募であること。
- ・100年フードの認定基準を満たす食文化の継承・振興に寄与する取組を主体的に実施できる団体であること。
- 【応募団体が自治体以外である場合は、以下の要件をクリアしていることが望ましい】
- ・地方自治体と連携した取り組みの実績(予定を含む)又は地方自治体等の公的機関からの応援メッセージを得られること
公募を行い、応募があった100年フード・団体について、当該食文化が認定基準を満たしているか書類審査を行った上で、有識者委員会において認定されます。
- ・認定団体のみに配布されるロゴマークの活用
- ・公式ウェブサイトや文化庁主催のオンラインシンポジウム・イベント等における当該食文化や団体の活動事例の発信(次年度以降も実施予定)
- ・100年フードに認定された事を示す加工可能なフォーマットデータの活用
100年フード事務局(ロケーションリサーチ株式会社内)
- メ ー ル:
- 100nenfood@foodculture.jp