伝統の100年フード部門〜江戸時代から続く郷土の料理〜
大山のきゃらぶき
大山名物の「きゃらぶき」は、修験者の保存食を起源とし、大山をはじめ関東周辺に自生する野ぶきの佃煮で、添加物は一切使用していない自然食です。 野ぶきを伽羅色になるまで丹精込めて醤油で炊くことから、「きゃらぶき」と呼ばれています。 早春にふきのとうが顔を出し、そのあと茎と葉が大きくなる野ぶきは、春の香味を食卓に届け、山麓で暮らす人々にとって身近な食材であり、各家庭で気軽に作られた季節の一品として江戸時代より地域の暮らしに溶け込んできました。 また、先導師旅館(宿坊)などで提供される「とうふ料理のお膳」や大山詣りの際の「弁当」に、昔から香の物等として必ずと言ってよいほど添えられる食品でもあります。 大山詣りの土産として広まったのは、明治の頃よりと言われています。 かながわの名産100選(全身のかながわ名産50選)の頃より地域の名物として選ばれてきました。
