伝統の100年フード部門〜江戸時代から続く郷土の料理〜
嬬恋くろこ
「嬬恋くろこ」は「天保の大飢饉(1832~1839年)」の時代、凶作が続き食料が底をついたとき、先人達が、屋外に放置してある澱粉を抽出したじゃがいもの搾りかすに、ネギと味噌を加え焼いて食べた事が発祥とされています。 「嬬恋くろこ」は、じゃがいもから、澱粉を採取した残りの廃棄物を原料としており、越冬期間を経て、利用可能な食品となります。特別な温度管理を必要とせず、屋外で生産可能な「嬬恋くろこ」は、先人の経験と知恵が詰まった究極のエコ食材です。近年では、地元大学とも連携し、食品としての健康機能の研究も始まっています。一方で、その製造に手間と時間がかかる事から、生産量は減少、生産者の高齢化も進み、郷土の食文化を守り、継承する事が急務となっています。我々、嬬恋村「くろこ」保存会は、くろこの製造、販売を通じて、伝統ある食文化を次世代に繋ぐ活動を推進しています。