全国各地の100年フード

         

 文化庁では、我が国の多様な食文化の継承・振興への機運を醸成するため、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を、100年続く食文化「100年フード」と名付け、文化庁とともに継承していくことを目指す取組を推進しています。

 初年度となる令和3年度は、応募のあった212件について、有識者委員会による審査を行った結果、認定基準を満たした131件を認定しました。また、有識者からの評価が特に高かった15件を有識者特別賞としました。

 2回目となる令和4年度は、応募のあった90件について審査を行い、認定基準を満たした70件を認定、そのうち評価が高かった4件を有識者特別賞としました。

「100年フード」都道府県別一覧
(令和3年度)
「100年フード」有識者特別賞一覧
(令和3年度)
「100年フード」都道府県別一覧
(令和4年度)
「100年フード」有識者特別賞一覧
(令和4年度)
         

 このページでは、全国各地の100年フードを紹介します。

関東

近代の100年フード部門〜明治・大正に生み出された食文化〜
令和年4度認定

牛久ワイン

牛久では実業家の神谷傳兵衛が、1903(明治36)年にフランス・ボルドー地方の最新技術を採用し、ブドウの栽培からワインの醸造・瓶詰めまでを一貫して行なう日本初の本格的ワイン醸造場、牛久シャトー(国指定重要文化財)を開設しました。120年以上前の日本ワイン黎明期に牛久シャトーで醸造された「牛久葡萄酒」はフランスに留学し技術や知識、最新の機械を持ち帰った養子・神谷傳蔵の技術指導により、チュイルク博覧会金賞牌受賞や東京勧業博覧会1等金賞牌受賞など国内外で高く評価され、数々の名誉ある賞を受賞しました。戦後、牛久ワインの醸造量は減少しましたが、2020年には「日本ワイン140年史~国産ブドウで醸造する和文化の結晶~」というストーリーで山梨県甲州市とともに文化庁より日本遺産にも認定されました。現在、牛久シャトー以外のワイナリーでも、ワイン醸造やワイン用ブドウのブドウ生産が始まっています。  ※牛久産のブドウを85%以上使用し、かつ牛久内で醸造されているワインのみを100年フードとして認定しています。

【茨城県】

ワイン文化日本遺産協議会

https://japan-wine-culture.jp/
牛久ワイン