大山おこわ
大山おこわは大山山麓地域の伝統食の一つとして親しまれています。醤油をベースに砂糖の甘さをほんのりと加えた優しい味は、お祝い事などのハレの日に食べられています。具材は干しシイタケや人参・ごぼうに加え大山山麓で採れるキノコや栗、山菜、鶏肉、ちくわなど、季節や地域によっても様々です。起源については諸説ありますが、中世動乱の時期に大山寺の参拝者の方々に振舞われ、また携帯食として利用されるようになり、周辺地域に広まっていったと考えられています。現在「大山おこわ」は大山寺周辺の宿坊や旅館、主要駅、道の駅で食べることができ、イベントなどでも振舞われます。地域の団体が「大山おこわ」継承のための活動を行い、中学生向けの地域教読本にレシピが掲載されるなど、次世代にこの食文化を伝える活動を行っています。
