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全国各地の100年フード

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山梨県

伝統の100年フード部門 〜江戸時代から続く郷土の料理〜
令和6年度認定

上野原せいだ芋の食文化~せいだのたまじ、せいだ芋焼酎、せいだ芋のポテトフライ~

「せいだ芋」とは、上野原近辺でのジャガイモの別名です。江戸時代、ジャガイモ栽培を奨励して、甲州の人々を飢饉から救った甲州代官・中井清太夫(なかいせいだゆう)の名にちなんで呼ばれています。代官は、市内の龍泉寺に 「芋大明神」として祀られています。食糧難の歴史的背景から、小粒の「せいだ芋(たまじ)」も余すことなく収穫し、甘辛く煮詰めた郷土料理「せいだのたまじ」が生まれました。その他、焼酎やポテトフライ等の特産品も生まれ、ふるさと納税返礼品としても定着しています。市のイメージキャラクター「たまじまる」は、「せいだのたまじ」と「中井清太夫」がモチーフ。この歴史絵本『せいだイモのはなし』は、小学校の図書学習や地域学習の一環として活用され、英語版も発行されています。毎年4月29日(祝日・昭和の日)には、龍泉寺にて「芋大明神祭」が開催され、地域の生活や文化に深く根付いています。
上野原せいだ芋の食文化~せいだのたまじ、せいだ芋焼酎、せいだ芋のポテトフライ~
山梨県
伝統の100年フード部門 〜江戸時代から続く郷土の料理〜
令和6年度認定

上野原酒まんじゅうの食文化

「酒まんじゅう」は、上野原市で昔から親しまれる、小麦粉に秘伝の甘酒を練り込んで作る発酵食品です。必須アミノ酸やビタミン類を多く含み、上野原市の元気の秘訣です!かつて旧上野原町は、甲斐絹の里として江戸と甲州の商人の出入りでにぎわいました。「酒まんじゅう」は、この地域に集まった商人に愛され、味の良さは商人達によって広まり、上野原の名物として定着しました。明治、大正、昭和、平成と時が流れましたが、素朴な味はいつの時代にも好まれ、その味は日本を代表する発酵技術と代々継承してきた秘伝の甘酒、郷土愛に溢れた地域事業者や団体によって守られています。
上野原酒まんじゅうの食文化
山梨県
未来の100年フード部門〜目指せ、100年!〜
令和6年度認定

甲府鳥もつ煮

甲府の蕎麦屋さんの定番「甲府鳥もつ煮」。「もつ煮」というと、汁気があって長時間煮込んだものが一般的ですが、「甲府鳥もつ煮」は醤油と砂糖ベースの少量のタレを使い強火で短時間のうちに照り煮します。水気が飛んで飴状になったタレで鳥のもつをコーティング、旨味をぎゅっと閉じ込めて照りを出します。本物の蕎麦職人が絶妙な火加減とタイミングで作る、この”照り”が重要です。戦後まもない昭和25年(1950年)頃に、「鳥のもつが捨てられていてもったいない。なにか安くて美味しいものができないものか」と甲府市内の蕎麦屋さんが考案しました。その後、地域の飲食店に広がっていき、今では、ほうとう、煮貝と並ぶ甲府独自の食文化となりました。砂肝のコリコリ感、しこしこしたハツ、レバーのやわらかさ、ぷちっとした感触のきんかん(産まれる前の卵)。そんな食感のハーモニーも楽しめる「甲府鳥もつ煮」をぜひご賞味ください。
甲府鳥もつ煮
山梨県
伝統の100年フード部門 〜江戸時代から続く郷土の料理〜
令和6年度認定

吉田のうどん

明治時代に、富士山信仰で栄えた上吉田地区では、富士登山をする方に対してうどん店が営業されており、下吉田地区では、戦後織物の町として東京、大阪方面から買い付けに来る人などにうどんを振舞うためにうどん店が営業していました。吉田のうどんの麺は一般のうどんと比べ非常にこしが強く見た目にすごく太く、硬い麺で特に中心に行くほど硬い傾向があり、この麺をゆでると緩やかにねじれます。また、麺の断面が正方形に近いのも特徴です。富士山湧水仕込みの歯ごたえのある麺に相性抜群の茹でキャベツの付け合わせ、出し汁のきいた味噌と醤油の合わせつゆがうどんの風味を一層引き立てます。富士吉田ではうどんは「ハレの日」の食べ物として食されていました。今でも、富士吉田市で結婚式を行うと披露宴の最後には必ずうどんが出てきます。また、うどんが出てくることで、その披露宴の終わりを告げます。
吉田のうどん
山梨県
伝統の100年フード部門 〜江戸時代から続く郷土の料理〜
令和4年度認定

ほうとう

ほうとうは山梨県民のソウルフードで、山梨全域で親しまれています。起源は諸説あり、武田信玄が陣中食としたとも言われていますが、古いものでは800年代に遡ります。文献に登場するのは1815年の旅行記。いずれにしても、古くから山梨県民に親しまれてきた郷土料理です。手打ちした麺を下茹でせずに具材と一緒にその煮込む調理方法は、手間いらずで1品で満足できる、調理する人、食べる人大満足の家庭料理でした。 近年、核家族化が進み、食の多様化と相まって、郷土料理と言われながら「ほうとう」を食べる頻度が少なくなってきています。一方で、飲食店を舞台に「ほうとう」を食べる機会は増えてきました。伝統的なほうとうはもちろん、若者や、ビーガン・ベジタリアンやインバウンドを対象としたアレンジ料理の提供など、ほうとうの楽しみ方の多様化も進んでいます。
ほうとう
山梨県
未来の100年フード部門〜目指せ、100年!〜
令和3年度認定

あけぼの大豆納豆

あけぼの大豆は主に身延町曙地区で生産されている甘みと深みがある在来種の大豆です。普通の大豆の2倍の大きさで甘みと深みがあり大変栄養価の高い大豆です。このあけぼの大豆を通年で多くの方々に提供したいと考え、20年前から作り始めたのが「あけぼの大豆納豆」で、精進料理をお寺で気楽に食べてもらいたいと「おてらんち」という気さくなネーミングで始めたランチの一品に加えました。国内はもとより海外からの特にビーガン・ハラール等の観光客にも安心して食べられる和食・精進料理体験として人気となりました。このように昔は修行僧に、そして今は身延町の特産として世界へ継承していきたいと考えています。
あけぼの大豆納豆
山梨県