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全国各地の100年フード

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沖縄県

伝統の100年フード部門 〜江戸時代から続く郷土の料理〜
令和6年度認定

ブクブクー茶

ブクブクー茶は、茶碗に盛られた白い豊かな泡を飲む、那覇に昔から伝わる他に類を見ない珍しいお茶です。米を焦げ茶色に焼き、琉球石灰岩を伝ってとれる硬度の高い井戸水で煮出した煎り米湯とさんぴん茶を大きな木鉢に入れ、大きな茶筅で約10分たてると白いしっかりした泡が生まれます。茶碗にさんぴん茶と少しの赤飯を入れ、泡を茶筅で盛り上げ、砕いた落花生を振りかけます。箸やスプーンを使わず飲みます。たて方、飲み方に決まりはなく、縁起のよい飲み物として船出の祝いなどに飲まれました。起源は江戸時代と推測されます。明治、大正、昭和初期には那覇で盛んに飲まれていましたが、戦争で道具類が焼失し、ブクブクー茶も姿を消しました。1960年ブクブクー茶の道具が見つかり復元の機運が高まり、1992年にブクブクー茶が復元しました。ブクブクー茶の保存・普及のため「沖縄伝統ブクブクー茶保存会」が結成され、活動を続けています。
ブクブクー茶
沖縄県
伝統の100年フード部門 〜江戸時代から続く郷土の料理〜
令和5年度認定
有識者特別賞

ティビチ料理

琉球王国時代、中国の使者を迎えるための宮廷料理に、庶民には高級品であった豚肉が使われ、豚足を使ったティビチ料理も出されていました。その後、太平洋戦争により壊滅した沖縄は、人々の命とともに食文化も危ぶまれました。この状況を知ったハワイへ移民したウチナーンチュが、大量の豚と海を越え、1948年9月27日、現在のうるま市の米軍港に到着しました。その後、豚は繁殖し伝統料理のティビチ料理も守られました。うるま市は、9月27日を「海から豚がやってきた記念日」に制定し、食文化と歴史を継承しています。ティビチの煮付けは、ティビチをゆでこぼしアクを取り、その後、しょうゆ、塩、鰹だしで煮込み味を染みこませて完成です。ぷるぷるのコラーゲンは絶品で、タンパク質は健康長寿の源です。戦後のうるま市では、ティビチを入れた沖縄おでんやティビチそばが発祥し、今でも昔ながらの定食やおでん屋で様々なティビチ料理を味わえます。
ティビチ料理
沖縄県
未来の100年フード部門〜目指せ、100年!〜
令和4年度認定

勝連のもずくてんぷら

沖縄のてんぷらは、衣が厚く、街角のパーラーや商店等で気軽に購入でき、ウスターソースにつけて食べるソウルフードです。沖縄天ぷらの発祥は定かではありませんが、戦後に一般的に普及したと考えられます。今では、おやつや差し入れ、旧盆、ハレの日等、様々な場面でてんぷらは大活躍しています。具材は、さかな、いか、いも、そしてもずくが一般的です。沖縄県のもずくは昭和50年代から養殖の実証実験が始まり、現在は全国生産量一位であり、通称「フトモズク」と呼ばれる太い種類が養殖されています。なかでも沖縄本島中部のうるま市勝連半島周辺から津堅島にかけての海域は県内トップクラスの収穫量をほこり、太くて歯ごたえのある良質なもずくが採れます。もずくてんぷらは、もずくに千切りにしたにんじんを合わせて卵と小麦粉を水でといた衣にくぐらせて揚げたら出来上がりです。お店でも100円前後で買えるため、おやつや差し入れに最適です。
沖縄県
近代の100年フード部門〜明治・大正に生み出された食文化〜
令和4年度認定

田芋(ターンム)料理

田芋(ターンム)料理は、大正初期から受け継がれてきた沖縄の催事行事にはかかせない琉球王朝時代の歴史をしのばす料理です。子孫繁栄を意味する伝 統料理の一品です。 琉球王国の冊封使へのおもてなしである宮廷料理を盛り付けるトゥンダーブン(東道盆:琉球漆器の代表的な器)の中に盛り付けられる最高峰の食材の1品でもありました。 この度の田芋(ターンム)料理は、本部町在住の松本ヤス子さんの先代より受け継がれてきた味を再現しました。質の良い田芋を選定してひと手間かけて料理します。田芋の収穫→洗い→煮る→皮をむく→整形(重箱及び器に合わせて長方形→味付とします。味付けは、醤油、黒砂糖、ざらめ、しょうがを合わせて煮込みまして、1分~2分で仕上がります。田芋を茹でて角切りにして、砂糖醤油で煮詰めて味付けしてことで、田芋のコクを出す美味しい味つけとなります。
沖縄県
伝統の100年フード部門 〜江戸時代から続く郷土の料理〜
令和3年度認定
有識者特別賞

ラフテー

沖縄料理には、豚肉が欠かせません。数ある豚料理の中で、「ラフテー」を100年フードとして紹介します。シンプルでありながら、手間暇かけて作られる一品です。沖縄の慶事・弔事で出される重箱料理(三枚肉として)にも入っていますが、近年では市販品が主流となり、元々は保存食として各家庭で作られていた味が途絶えつつあります。明治生まれの祖母(おばぁー)より受け継いだ味を、琉球王朝時代の宮廷料理から一般家庭へと広がっていった沖縄料理の歴史と共に継承していきたいと考えています。
ラフテー
沖縄県