伝統の100年フード部門 〜江戸時代から続く郷土の料理〜
令和6年度認定
ブクブクー茶
ブクブクー茶は、茶碗に盛られた白い豊かな泡を飲む、那覇に昔から伝わる他に類を見ない珍しいお茶です。米を焦げ茶色に焼き、琉球石灰岩を伝ってとれる硬度の高い井戸水で煮出した煎り米湯とさんぴん茶を大きな木鉢に入れ、大きな茶筅で約10分たてると白いしっかりした泡が生まれます。茶碗にさんぴん茶と少しの赤飯を入れ、泡を茶筅で盛り上げ、砕いた落花生を振りかけます。箸やスプーンを使わず飲みます。たて方、飲み方に決まりはなく、縁起のよい飲み物として船出の祝いなどに飲まれました。起源は江戸時代と推測されます。明治、大正、昭和初期には那覇で盛んに飲まれていましたが、戦争で道具類が焼失し、ブクブクー茶も姿を消しました。1960年ブクブクー茶の道具が見つかり復元の機運が高まり、1992年にブクブクー茶が復元しました。ブクブクー茶の保存・普及のため「沖縄伝統ブクブクー茶保存会」が結成され、活動を続けています。

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