近代の100年フード部門〜明治・大正に生み出された食文化〜
令和5年度認定
桜鍋を中心とする馬肉食文化
桜鍋は浅草の文化や産業を語るうえで外すことのできないソウルフードです。明治初期の料理人が、地元の農耕馬や荷馬の肉を使用し、味噌ダレと割下の両方で味付けしたことで生まれ、深さ2cm程度の浅い鍋で食します。それが浅草ならではの食べ方となり、文化人や芸能人に愛されながら今日まで郷土料理として育まれてきました。最盛期に比べ店舗数が激減し桜鍋を食べる文化の継承も危ぶまれますが、最近では全国から幅広い層がこの味を求めてこの地に訪れ、さらには外国人が挑戦する姿も見られます。世代を超えて受け継がれ、地域産業とも密接に関係するこの郷土料理は、サステナブルの視点に立っても受け継がれるべきなのです。

東京都
一般社団法人奥浅草観光協会
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