本文へ移動

全国各地の100年フード

カスタム検索
カスタム検索
認定年度
タイプ(複数選択可)
キーワード(複数選択可)

群馬県

伝統の100年フード部門 〜江戸時代から続く郷土の料理〜
令和6年度認定

館林のうどん

館林地域は、豊かな水資源による肥沃な土壌、長い日照時間、「赤城おろし」と呼ばれる乾燥したからっ風により、小麦の生産環境に恵まれ、良質な小麦の産地として知られています。江戸時代には館林藩の特産品「饂飩粉」(小麦粉)が将軍家に献上され、明治期には製粉業や醸造業が興りました。こうした背景から館林市は「麦都」として知られるようになり、小麦を原料としたうどんが地域の名産品となりました。この良質な小麦で作られた館林のうどんは、もちもちとした食感、つるつるとしたのどごしの良さが特徴です。振興会では、小麦文化を次世代につなぐために、子どもたちへの食育事業や麦の生産過程を体験する事業を実施しており、地域の食文化への関心を深める取り組みを進めています。
館林のうどん
群馬県
伝統の100年フード部門 〜江戸時代から続く郷土の料理〜
令和4年度認定

嬬恋くろこ

「嬬恋くろこ」は「天保の大飢饉(1832~1839年)」の時代、凶作が続き食料が底をついたとき、先人達が、屋外に放置してある澱粉を抽出したじゃがいもの搾りかすに、ネギと味噌を加え焼いて食べた事が発祥とされています。 「嬬恋くろこ」は、じゃがいもから、澱粉を採取した残りの廃棄物を原料としており、越冬期間を経て、利用可能な食品となります。特別な温度管理を必要とせず、屋外で生産可能な「嬬恋くろこ」は、先人の経験と知恵が詰まった究極のエコ食材です。近年では、地元大学とも連携し、食品としての健康機能の研究も始まっています。一方で、その製造に手間と時間がかかる事から、生産量は減少、生産者の高齢化も進み、郷土の食文化を守り、継承する事が急務となっています。我々、嬬恋村「くろこ」保存会は、くろこの製造、販売を通じて、伝統ある食文化を次世代に繋ぐ活動を推進しています。
群馬県
伝統の100年フード部門 〜江戸時代から続く郷土の料理〜
令和3年度認定

桐生うどん

1300年もの昔より桐生織の伝統を紡いできた織都桐生。明治から昭和初期の最盛期には、日夜問わず織機が動き、職人や女工は食事をとる時間さえ惜しまれるなか、手早く食べることができたうどんが重宝されたといいます。桐生うどんは織物産業とともに育まれ、地域の日常食として今日まで定着しています。元々桐生は浅間・榛名・赤城の火山灰を含む肥沃な土壌をベースに、日照時間の長さ、乾燥したからっ風、そして桐生川の名水と、良質な小麦が育つ環境に恵まれています。そんな小麦粉から、舌触りが良く、強いコシ、表面の光沢が特徴の桐生うどんは生まれます。通常のうどんに加え、幅広の「ひもかわ」も秋から冬にかけて、昔からこの地域で食されてきた郷土食で、最近では10cm以上の超幅広ひもかわが度々メディアで紹介されるなど注目が集まっています。織物の技術と共にこの地に伝わり産業と共に歩んできた日常食は、この土地独自の地域資源です。
群馬県
近代の100年フード部門〜明治・大正に生み出された食文化〜
令和3年度認定

群馬のソースカツ丼

トンカツ、豚丼、焼肉など、様々な豚肉料理が堪能できる前橋市です。そんなグルメなまち前橋で知る人ぞ知る名物グルメが「ソースカツ丼」です。昔ながらの食堂はもちろん、洋食屋、そば屋など様々なジャンルのお店で、「ソースカツ丼」を提供しています。「ソースカツ丼」の歴史は大正にまでさかのぼります。特徴は、他のカツ丼のように卵でとじるのではなく、自慢のたれを絡めたスタイルにあります。とある店舗では創業時からの教えとして、「ソースカツ丼はソースが要である。だから、ソースをよく味わってもらえるよう、カツをできるだけ薄く揚げなさい」とのこだわりもあります。お店によって個性の違うソースカツの味を食べ歩いてみるのもおすすめです。
群馬のソースカツ丼
群馬県
伝統の100年フード部門 〜江戸時代から続く郷土の料理〜
令和3年度認定

焼きまんじゅう

小麦を麴菌で発酵させた「饅頭」に味噌をつけ、火であぶって仕上げた「焼きまんじゅう」は群馬のソウルフードです。「饅頭」といっても、餡が入っていないのがスタンダード。店により「小豆餡」や「黒ごま餡」が入っているものもあり、味も様々です。伝承によれば、江戸時代末期、原嶋屋総本家初代の原嶋類蔵が、試行錯誤して現在の「焼きまんじゅう」を生み、生糸や繭の取引でにぎわっていた前橋の市に売りに出したことが始まりと言われています。今で言う移動販売のように各地で販売したことから、群馬県全土にその味が広まり、庶民の味として親しまれるようになりました。現在では、焼きまんじゅうから派生したスナックや、マフィン、ジェラート、せんべいなど、味噌の香ばしい味わいを再現した土産品なども登場しています。群馬に来たら是非味わってほしい前橋の100年フードです。
群馬県