伝統の100年フード部門 〜江戸時代から続く郷土の料理〜
令和6年度認定
はっと
登米市の郷土料理として親しまれている「はっと」。その始まりは藩政時代からとも言われています。藩政時代の登米地方は伊達藩でも有数の米どころであり、藩をあげて北上川水系の改善と湿地の新田開発に取り組み、江戸への産米輸送に力を注いでいました。当時、伊達藩では「買米制」という制度を作り、お百姓さんが年貢を納めたあとの余ったお米も藩が買い上げて江戸へ送っていました。こうした中、お米を満足に食べられなかったお百姓さんは、麦飯の他、畑で作った小麦を粉にして練ってゆで上げ、お米の代用食として食べていました。長年のお百姓さんの知恵でよりおいしい食べ物へと工夫されていったそうです。「はっと」は小麦粉に水を加えてよく練って寝かせ、その熟成した生地を指で薄くのばしながら、醤油仕立ての汁に入れ茹であげます。また、お湯で茹でて、あずき、ずんだなどに絡めたりします。ツルツル、シコシコの食感がやみつきになる郷土料理です。

宮城県
日本一はっとフェスティバル実行委員会
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